科学技術翻訳と一般翻訳の違いは、該当分野の現場経験や専門知識が必要となってくることです。アリゼオ・ジャパンの英語、イタリア語の翻訳者は、技術分野の専門教育や、企業における現場経験、20年以上の翻訳実績を持ち、多様な分野の技術翻訳も承っております。私たちは翻訳会社ではなく、フリーランスの翻訳者です。
イタリア語の技術専
様々な産業科学分野の技術翻訳にも対応しております。
「技術・専門翻訳」
に関する目次
技術・専門翻訳は何ですか?
技術翻訳とは、いわゆる「技術者」が作成する文書で、分かりやすく言えば、テクノロジーや科学的分野に関する文書全般を指します。機械、IT、電子、再生可能エネルギーなど、その分野は幅広く、新たな研究、発見、発明など日進月歩であり、その関連専門用語も拡大し続けています。
ヒポクラテス
古代ギリシアの医者
言語の本質的利点は明快であることであり、慣れ親しんでいない言葉を使うことほどそれを損なうものはない。
法令翻訳や財務翻訳も専門技術翻訳に分類されることもあります。一方、科学技術翻訳とは、医学、化学、生物、数学等の分野を指します。これらの分野も専門翻訳に分類されます。特定の分野の十分な知識やそれらの分野で使用されている語彙が必要だからです。さもなくば、翻訳としては間違っていなくとも、その分野の専門家が読んだ場合不自然な文章となってしまいます。
当方では、日本語⇔イタリア語、英語→イタリア語の技術・専門翻訳も承っております。取り扱い分野の詳細は、一般翻訳のページに経歴概要を記載しておりますので、そちらをご参照ください。
翻訳者がすべての分野の専門家であり得るでしょうか?
<もちろんその分野で実際に経験を有する専門家が、翻訳者になったのであれば申し分ないのは言うまでもありません。どんなに長年その分野の翻訳を経験しても、実際の現場で学ぶ知識に勝るものはないからです。が、いかんせん、その道の専門家や技術者が翻訳者になる例はあまり多くなく、多くの技術翻訳は一般翻訳者に委ねられることになります。
そこで必要になってくるのが、最低でも的確な技術的基礎知識があり、できれば異種にわたるものであること。さらには技術的思考が備わっていることです。それによって専門家にとっては完璧ではなくとも理解可能な技術翻訳ができるのです。インターネットや専門辞書で用語を検索できるだけでは十分ではありません。なぜなら文脈よって訳語が異なる場合が多いからです。技術的な基礎知識があることで、特殊専門用語が完璧に訳出できない場合であっても、文脈に沿った適訳を選ぶことが可能となるからです。
今日の翻訳者にとって、最も優秀なパートナーはインターネットであることは間違いありません。多くの専門家の貢献により、かなり特殊な分野の知識であっても検索することができるからです(中には間違った情報も多く、すべて鵜呑みにするのは危険ですが)。しかしながら、インターネットで調べる作業は時間と労力がかかり、技術的な知識がない翻訳者にとっては時間との戦いとなってしまうのではないでしょうか。
それは、技術文書の理解を容易にするものと定義づけることができると思います。技術的思考を持っている人は、まず技術文書を読み慣れていること、また技術文書に対する関心もあるため、その内容が頭に入りやすいのです。一方、この種の文書に慣れていないと、拒否反応から大きな壁を前にするように感じられ、簡単な概念さえ理解するのを難しくするのです。よって、技術的思考のない翻訳者が訳した技術文書は、技術者や高額機器のユーザー達にとって、解りづらい文章になりがちなのです(高額の製品を購入したのに、それに釣り合う取扱説明書ではないという経験はありませんか?)。
技術的思考とは?
それは、技術文書の理解を容易にするものと定義づけることができると思います。技術的思考を持っている人は、まず技術文書を読み慣れていること、また技術・専門文書に対する関心もあるため、その内容が頭に入りやすいのです。
一方、この種の文書に慣れていないと、拒否反応から大きな壁を前にするように感じられ、簡単な概念さえ理解するのを難しくするのです。よって、技術的思考のない翻訳者が訳した技術文書は、技術者や高額機器のユーザー達にとって、解りづらい文章になりがちなのです(高額の製品を購入したのに、それに釣り合う取扱説明書ではないという経験はありませんか?)。
技術・専門翻訳においても文体は重要?
専門用語さえ調べがつけば、技術翻訳は容易であると考える人がいるようですが、それほど簡単なものではありません。技術・専門文書には技術文書の書き方というものがあり、技術的文体というものがあるのです。
また、特殊な専門用語は何とか検索できても、その分野の一般的な技術用語を知らないがゆえに、まったくその分野の知識を持たない翻訳者によるいわゆる素人的文書になってしまうことも多いのです。高額なテクノロジー製品を購入したプロフェッショナルユーザーが、素人が書いた意味不明な取扱説明書を読まされる時、どのような意見をそのメーカーに対して抱くでしょうか?また昨今、翻訳者の間でも、自動翻訳ソフトの使用が広がっており、さらに適切な文体を無視した文書が出回ることに拍車をかけています。
理論と体験
理論は学習で取得できますが、体験は実際の現場でのみ培われます。技術的分野を取り扱う現場での体験(技術者としてのみならず)は、技術的な基礎的知識の習得に非常に有益なものとなるのです。
技術的知識を持ち、長年、技術やテクノロジー分野での仕事の経験を経てフリーランス翻訳者になった人と、大学で文学や言語を学び、そのまま翻訳者になり、翻訳以外の仕事の経験が皆無の人とでは、特に技術翻訳の分野においては、その品質に違いが出てくるのは当然のことのように思います。
言語や翻訳技術のみを学び、すぐ翻訳の仕事を始めた翻訳者の場合、文学的翻訳においては優れているかもしれませんが、技術的文書の的確な翻訳には難しさを覚えると思います。それが技術的知識や思考を持ち合わせた人が訳した文書であるか否かは、ユーザーである技術者が読めばすぐに分かってしまいます。
技術的知識や思考があれば決して使わないような不適切な用語や言い回しが使用されていたりすると、その信頼は一気に崩れ落ち、翻訳者のみならず、間に入っている翻訳会社に対する信頼性も失うことになりかねません。そのような訳文には、的確なプルーフリーディング、クロスチェックが必要となってきます。
原文理解
原文の内容がしっかり把握、理解できていない状態で言葉のみを機械的に直訳したような技術文書を良く見かけます。それは、その分野の基礎知識がないことに加え、原文の執筆者であるクライアントの技術者が、同じ分野の技術者同士のみが理解できるような、あまり文章の体裁などに気を使わず書いた文書が多いことも原因のひとつです。
原文の完全な理解は、技術・専門翻訳のみならずすべての翻訳における基本的要件であり、訳文の確実な理解のための前提条件です。さもなくば言葉をうまくつなげられず、分かり難い訳文になってしまいます。
そのような原文の場合、技術的知識がないと、まるで自動翻訳ソフトにかけたような分かりにくい過剰な直訳になりがちですが、技術的知識を持ち合わせた経験を積んだ翻訳者なら、不完全な原文の意味を経験によって理解し、原文の不備さえも補充し、最終ユーザーに正確に意味が通じるよう仕上げることも可能なのです。我々の最も難しいイタリア語翻訳の品質管理手順をご覧ください。