翻訳業は、他の専門的職業の中でも、第三者によるチェックが要件となる数少ない職業のひとつです(翻訳に関するISO17100規格にも定義されているほどです)。
イタリア語翻訳の校正、
既存のイタリア語翻訳をより良くするための
プルーフリーディング
「校正、プルーフリーディング」
に関する目次
例えば会計士の仕事にはなぜチェックが入らないのでしょうか。彼らの間違いによって引き起こされる影響は小さくないはずですのに。
ただ、チェックやプルーフリーディングなどの校正作業は、業界の中でも様々な解釈の違いがあり、混乱を生む原因ともなっています。
イタリア語の翻訳チェックサービス概要
翻訳を担当した翻訳者は、納品する前に訳文を見直し、訳抜けがないか、スペルミスや文法的な間違いがないかを確認しなければなりません(ISO17100定義:Checking/セルフチェック)。
しかし、それらの確認は主観的なものであり、時に間違いを見落としてしまうことがあります。そこで、専門のチェッカーもしくは相当要件を満たす別の翻訳者が、第三者の客観的な目で訳文を確認する必要があるのです。
翻訳チェック(ISO17100定義:Revision/バイリンガルチェック)は、単に文法、スペル、構文にエラーがないかの確認だけでなく、原文と訳文を照合し、訳抜けや誤訳などを見つけ修正します。どれほど言語的には優れた翻訳者であっても、あらゆる分野に精通しているわけではないため、専門用語が的確に訳出できていない場合などもあります。そのため、最終成果物を適切な翻訳品質に仕上げるには、第三者の確認作業が必要となってくるのです。
チェック・プルーフリーディング
サービスの言語:
- イタリア語
- 日本語
大半の翻訳においては、軽微なエラーであれば全体の内容に影響を与えたり、法的訴訟や事件に発展したりするようなケースは稀ですが、時に、ひとつの誤訳が、非常に重大なリスクや損害につながるケースもあります。優秀な翻訳者でも絶対に間違えないという保証はありません。そのためにも、第三者のチェックは不可欠なのです。もちろん絶対に間違えないチェッカーもいないのは事実ですが。
サービスをご依頼いただく前に、翻訳チェックとプルーフリーディングの違いについて、下記にて当方における定義を説明いたします。これらの用語は、翻訳業界でも使い方が一様ではありませんので注意が必要です。
翻訳チェック(「Revision」:バイリンガルチェック)とは
校閲やクロスチェックと表現されることもありますし、翻訳会社の中にはこのバイリンガルチェックをプルーフリーディングと呼んでいるところもあります。ISO17100 では、「原文と訳文とを比較照合して、正確で用途に適した訳文になっているかと確認すること」と定義されており、認証を受けるためには義務付けられている翻訳後工程のひとつです。
特に、当該訳に間違いや不適切な表現があった場合に、生命や安全が危険に曝されたり、個人や団体のイメージが傷ついたりする翻訳案件には必須工程です。よってチェッカー(リバイザー)は、原文言語にも訳文言語にも精通している必要があるのです。
オスカー・ワイルド
作家、詩人、格言家
午前中かけて自作の詩を読み直し、コンマをひとつ削除した。午後になってそれをもう一度戻した。
チェッカー(リバイザー)は、訳文を直接修正するのではなく、誤訳や訳抜けの「指摘」、より適切な用語や表現の「推奨」にとどめ、それらを翻訳者にフィードバックし、最終的な訳文修正作業は翻訳者に委ねることが本来望ましいプロセスなのですが、残念ながら多くの場合、チェッカーが訳文を直接修正し、翻訳会社はその修正を翻訳者にフィードバックすることなく、そのまま最終成果物として納品しています。
しかしこのプロセスは時に翻訳品質を悪化させる危険をはらんでいます。なぜなら、チェッカーが翻訳対象言語を母国語としない場合が多く(我々の例では、日本語→イタリア語翻訳を日本人チェッカーが修正する)、修正するはずが反対に間違いを取り込んでしまうことが少なくないからです。
また別のよくあるケースでは、チェッカーが翻訳対象言語に母国語であっても、原文言語を熟知していない場合(我々の例では、日本語→イタリア語翻訳をイタリア人チェッカーが修正する)、原文の照合が不十分で誤訳や訳抜けなどを見つけられず、単に自分の好みに合った類似表現に修正するにとどめ、まったく不要なチェックとなっていることもあります。
よって本来であれば、チェッカー(リバイザー)は、翻訳者と同等以上の高い言語能力を有し、翻訳対象言語を母国語とし、原文言語を熟知した者であるべきです。中には、特に専門性の高い文書の場合など、同専門分野の知識を有する非ネイティブのチェッカーが専門用語を確認した後に、ネイティブによるプルーフを入れるというプロセスが必要となることもあるでしょう。
いずれにせよ、チェッカーが、翻訳者より能力が低い場合や(翻訳業界では、翻訳経験の浅い翻訳志望者に、まずチェッカーとして仕事をさせることがあります)、翻訳対象言語を母国語としない場合、最終修正は翻訳者が担当すべきと考えています。実際は、翻訳者へのフィードバックはほとんどないのが事実ですが。
また、訳文の品質によっては、再翻訳するより長い時間を要する場合もあります。改善点が非常に多い訳文は再翻訳より難しいのです。よって、翻訳チェック料金の見積もりには、訳文と原文に先に目を通すことが必須となり、おおよその作業時間を予測した上で、概算で所要時間を見積もるという形になりますが、再翻訳の方がクライアントにとって有利となる場合はその料金を提示することで、どちらの作業を希望されるか判断してもらいます。
チェッカーの要件
翻訳会社はチェックの依頼をする際、まず何よりも、必要とされる作業内容を明確に理解し、その要件を満たすチェッカーを探す必要があります。チェック依頼時に重要なことや、チェッカーに必要な要件とはどのようなものでしょうか:
- まずはバイリンガルチェックなのかモノリンガルチェックなのかを明確にし、チェッカーに指示することが重要です。
- さらにチェックの目的及び範囲をチェッカーに明確に指示し、特に、翻訳の品質低下につながるような主観的な修正とならないよう、必ず翻訳者にフィードバックをかけ、最終的な修正を翻訳者にさせて下さい。
- チェッカーは多少の言語知識があれば誰にでもできるというものではありません。翻訳ができるレベルに達していない翻訳志願者に、勉強のためにチェックをさせたり、翻訳者より能力の低いチェッカーの修正をそのまま成果物に反映したりすることは危険です。
- チェッカーは翻訳対象言語を母国語とし、原文を熟知していることが望ましいですが、実際には、原文を母国語とし、翻訳対象言語を熟知またはある程度習得している翻訳者がチェックにあたることが多いです。その場合、ネイティブが翻訳対象言語の特性を重視した文体や表現を、原文からの直訳調に修正してしまうことがしばしばあります。誤訳や訳抜けの指摘は重要ですが、過度に手を加え改悪とならないよう気を付ける必要があります。
- チェッカーには、翻訳経験の長い優秀な翻訳者の中から、公平で適切なチェックができる人物を慎重に選択すべきです。経験豊富で多くの翻訳案件を常に抱えている優秀な翻訳者の中には、翻訳に比べ料金的に割安であり、しかも作業が煩雑なチェック作業をあまり快く受けて下さる方は少ないかもしれませんが、翻訳業界全体の品質向上のために義務感をもって誠実に対応してくれるチェッカーを人材として抱えることは、翻訳会社の宝になると考えます。
プルーフリーディングとは
プルーフリードとか単にプルーフと表現される場合もありますし、翻訳会社(特に日本の)によってはネイティブチェックと言うこともありますが、具体的な作業内容は、「訳文のみ」を読んで、文法的ミス、構文的ミス、誤字脱字、固有名詞や数字、時制や複数/単数の一致等をチェックすることです。
また最終成果物を見て、原稿と同じレイアウトになっているかの確認が含まれる場合もあります。用語のチェックは一切含まれません。よってプルーフリーダーが、対象分野の専門性を有する必要はなく、さらには、原文言語の知識がなくても問題ありません。プルーフリーディングに要する時間は、翻訳者が翻訳対象言語を母国語とする場合、訳文のワード数に比例するのが一般的です。
しかしながら、翻訳者が翻訳対象言語を母国語としない場合(我々の場合は多くの案件がこのケース)、プルーフリーディングだけでは不十分なことが多く、文章の流れがあまりに不自然な場合は、誤訳が推測され、原文との照合チェック、つまり翻訳チェック(ダブルリンガルチェック)が必要となってきます。我々の場合、日本人翻訳者がイタリア語に訳出したものをチェックすることがほとんどですが、文法的構文的ミスのみならず、表現や文体があまりに不自然で、最終成果物として適した訳文に仕上げるためには、全体の再翻訳が必須なケースも少なくありません。
このようにプルーフリーディングは、翻訳対象言語を母国語とする第三者が訳文のみを読んで修正を行うものです。各ソフトウエア(Word、Excel、InDesign等)にも自動文章校正プログラムが搭載されていますが、機能的に限界があるため、それだけに完全に頼ることは危険です。自動文章校正プログラムだけでは見落とされてしまうミスを見つけるのがプルーフリーダーの役割です。
翻訳チェックに潜むリスク
翻訳とは、その分野にもよりますが、特に出版翻訳などは高い創造性が求められる職業でもあります。そしてそれぞれの翻訳者が異なる創造性のレベルを持っています。よって、同じ原文を10人の翻訳者に訳させると、異なる個性の文体による十人十色の異なる訳文が仕上がってきます。そして翻訳チェックでも同じことが起きます。これらの十人十色の訳文を10人の異なるチェッカーにチェックさせると、これまた十人十色の修正をしてきます。特にイタリア語には類義語が多く存在するため、様々な表現や文体が可能だからです。さて、最終的に仕上がった20の異なる成果物の内、どれが最も優れた訳であるかを誰が判断できるでしょうか。
何が言いたいかというと、翻訳チェックには、時に翻訳を改善するのではなく、改悪するリスクがあるということです。客観的な改善ではなく、チェッカーの主観的な修正は、翻訳の品質を落としかねません。よって、翻訳チェックの作業範囲を事前に定めておく必要もあると思います。そして翻訳者に必ずフィードバックすることも重要です。さもないとクライアントは無駄なコストをかけて、改悪された成果物を手にすることになる危険性があるからです。
ただ翻訳会社の中には、翻訳対象言語の知識がない場合は特に、訳文の品質評価が難しいため、同じ言語の他の登録翻訳者にチェックを依頼し、その能力を正確に評価することもなく、チェッカーの修正を疑うことなくそのまま最終成果物として納品してしまうところも少なくありません。
MTPEの光と影
MTPEとは、英語の「Machine Translation Post Editing」の略語で、日本語では「機械翻訳後編集>」とか「ポストエディット」と訳されています。機械翻訳(自動翻訳ソフト)の間違いを修正する、つまりは、機械のエラーを人間が修正する作業のことです。
すでに世界中の少なくとも半数の人は、Google翻訳を知っているのではないでしょうか。一方、「業界のプロ」の間では昨今、Deepl翻訳の方に軍配が上がっており、すでにGoogle翻訳を超えたとも評価されています。さらには、その他のマイナーなプレーヤーも複数せめぎ合って、この明らかに美味しい(収益性の高い)ビジネスを分け合っています。ただ必ずしも翻訳業界の関係者全員にとって美味しいわけではないのですが。
構文や言語特性が似通った言語間(イタリア語⇔英語等)においては確かに顕著な進化が見られる機械翻訳ですが、いくつかの条件(構文的に短い、一般的な分野である、文章が整っている、専門用語が少ない)を逸脱した文章の場合は、まだまだ限界があるようです。一方、構文や言語特性が大きく異なる言語間 (イタリア語⇔日本語等)においては、その限界はさらに大きくなり、特に長文や特殊分野になると、修正して使える文章の範疇には入らない翻訳結果となってしまいます。実際にそれぞれの言語間で様々な種類の文章を入れて試して見ると、その違いは明らかです。
機械翻訳:
クライアントの指定なのか
翻訳者の自由に選択なのか
機械翻訳には2種類の使われ方があります。ひとつは、翻訳会社が「機械翻訳された原稿」を翻訳者に供給してその修正を依頼する場合です。この場合、翻訳会社にとっては、従来の翻訳作業に比べて、時間的にもコスト的にも大きく削減することが可能です。もうひとつの使われ方は、翻訳者自身が、辞書やインターネット検索に加え、機械翻訳を技術的なツールのひとつとして使用する場合です。私たち翻訳者にとっては、同じ機械翻訳でも、これら2種類の使い方によって大きな違いがあるのです。前者は、翻訳会社のコスト削減のための受動的なもの、後者は、辞書やインターネット同等に自らが支援ツールとして選択する能動的な使用です。翻訳者が辞書やインターネットを使用することで割引を要求する翻訳会社はありませんから、機械翻訳をツールとして使用することで、翻訳料金下がることはありません。
うがった見方をすれば、翻訳会社にとってのMTPE(PEMT、PE、ポストエディットと同義)は、機械が無料で翻訳したものをエディターが修正することで時間が短縮されるばかりか、翻訳者が自分の頭を使って一から翻訳するより大幅に少ない報酬ですむ、というものです。
しかしながら実際には、機械翻訳後編集は、単純に原文を読み込んで直接翻訳していく作業と比べて、より作業時間を要する結果になることもあるのです。機械翻訳の品質よっては、大きく文体を手直ししたり、語順や訳語を変更したりする必要が出てくる場合があるからです。ただしそれは、原文と機械翻訳を読み比べて初めて分かることなのです。なぜなら、昨今のAI技術の進化により、機械が作った翻訳文は、以前のようにいかにも直訳調のぎこちない文章ではなく、見事につじつまの合う流れの良い文章に仕上がっているので、それだけを読むとよく出来た訳文のように見えるからです。ところが実際に原文と読み比べると、訳抜けのみならず、まったく異なる意味になっていることも少なくありません。
翻訳会社から翻訳チェックの依頼が入る際、それがMTPEなのか、非ネイティブ翻訳者の訳文チェックなのかは通常明示されません。しかもざっと訳文に目を通すだけでは、前者か後者かを判断することは難しいです。そのため、従来のプルーフのつもりで通常のチェック料金で仕事を引き受けてから、原文と読み比べて初めて原文とはかけ離れた訳文になっていることが判明し、もしかしてこれは機械翻訳なのではないかという疑いが沸きます。しかしもうその時点では時すでに遅し、なのです。
仮にその時点で翻訳会社にクレームをしたところで、「機械翻訳ではあっても、事前にリライトをかけてあるのでそれほど手を加える必要なないと思う」とか、「文章として意味が通れば良いのでそれほど神経質に品質や文体にこだわらなくても良い」とか、何とかそれらしい理由で言いくるめられてしまうのがおちです。最後には納得できない仕上がりのまま納品し、結局はエンドユーザーによる厳しいフィードバックやクレームに繋がることもないとは言えないのが実情です。
翻訳者としても、それまでの翻訳会社との関係も壊したくないし、いつも機械翻訳後編集ばかりではなく、時には「人間的」な仕事の依頼も来るのだから、割に合わないけれど、このご時世、仕方が無いのかとあきらめてしまうこともあるでしょう。
翻訳会社の中には、翻訳者に機械翻訳後編集を引き受けてもらうために、「事前に内部でリライトを掛けた上で、当社の「信頼できる」メモリーを組み合わせて作成した訳文なので、修正にそれほど時間はかからないはずゆえ、作業~時間分でいかがでしょうか」と提案してくる場合もあります。しかし実際は、翻訳会社が提案してくる時間内では到底収まらないことが多いのです。しかもターゲット言語が分からない翻訳会社が、機械翻訳の品質のみならず、「信頼できる」メモリーの品質さえ評価することができない中で、作業時間を予測することなど不可能なのではないでしょうか。
そして驚くことに、上記のような機械翻訳後編集システムを、特許や法律文書、専門文書や文体を重要視すべき文書にまで適用している翻訳会社もあります。しかも、リライトを掛ける翻訳会社内のエディターには、駆け出しの研修生を充てるなど、あまりコストがかからない方法が選択されていることもあるようです。
機械翻訳は、翻訳業界に属する者にとって光と影の存在といえます。翻訳会社とっては光。それは、人の手による翻訳料金をかけることなく、エンドクライアントからは機械翻訳後編集料金ではなく通常翻訳料金を徴収できる、収益性を高めてくれるツールだからです。一方、翻訳者にとっては影。時間的には以前と同じかもしくはそれ以上かけても、報酬は大きく削減されるからです。
翻訳者で居続けるのか、「ある程度インテリジェンス」なマシンのポストエディターとなるのか?
結果的に翻訳者にとってのMTPEは、機械翻訳の欠点と人の手による翻訳の難しさを掛け合わせた代物なのです。なぜならば、機械翻訳後編集の場合、提供された機械による自動翻訳文をベースに修正をかける作業なので、通常翻訳と同じ時間をかけて一から翻訳し直さない限り、どうしてもその文体や用語を保ちながら、翻訳者としては完全に納得できない仕上がりを受け入れ、品質的に妥協した成果物となりかねないからです。そしてエンドクライアントにとっても、機械翻訳後編集であることを知らずに通常翻訳料金を支払いながら、妥協の産物を受け取る結果になりかねません。
私たちは、「ある程度インテリジェンス」なマシンのポストエディターではなく、翻訳者で居続けたいと思います。MTPEとの共存は、これから翻訳業界に入ってくる頭の柔らかい新しい世代の翻訳者(いつまで翻訳者という呼称が残るか疑問ですが)や、言語の均質化や単調さをもたらす機械翻訳の下部になることをいとわない、協調的な翻訳者に譲りたいと思います。
翻訳チェック、
プルーフリーディング料金
サービス | 料金 |
---|---|
翻訳チェック (バイリンガル) |
4000円/H |
プルーフリーディング | 700円/200w |
翻訳会社向けには特別料金の設定があります。
取引条件
- 消費税10% が加算されます。
- 一般向けの1案件の最低料金は4,000円となります。
- 支払期限は、個人のお客様は納品後10日以内、法人のお客様は納品翌月末にてお願いします。
- 支払方法は、指定口座への振込(振込手数料はお客様負担)とさせていただきます。
取引条件及び個人情報取扱い条項ページへのリンクは本ページの末尾にリンクを張ってあります。
翻訳チェック料金に関する注意
翻訳チェック(バイリンガルチェック)は、プルーフリーディング(モノリンガルチェック)のようにページ単価での料金体系はとっていません。一般的に翻訳業界では、チェック料金は、翻訳料金の50%程度と考えられているようですが、実は訳文の品質によっては、チェック料金が、翻訳料金を上回るケースもあります。安価な料金で請け負う翻訳者の訳文は、時に再翻訳した方が割安になることも少なくありません。よって、翻訳チェックに関しては、見積もり時に訳文と原文をご提示いただく必要があります。分量の多い場合は、作業時間は概算でしか提示できない可能性もあります。
チェック料金の安易な単価設定は、実際に要する作業時間に見合わないケースが多いばかりか、成果物の品質に影響するものです。つまり、作業に見合う料金ではなく、料金に見合う作業となり、丁寧なチェックがなされず、訳文を改善するという本来の目的が遂行されず、かえって改悪されてしまうリスクが潜んでいます。